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【スタッツ比較】デクラン・ライスのプレースタイルについて

選手情報

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名前 デクラン・ライス
(Declan Rice)
年齢 24歳
国籍 イングランド
クラブ ウェストハム・ユナイテッド
身長 186cm
利き足 右足
ポジション DM、CM、CB
市場価値 80.00m €
週給 60k £(2024/6/30まで)
※5/20時点、以降同様


経歴

移籍先 市場価値 移籍金
- - -

ウェストハムのユースから16-17シーズンに18歳でトップチームデビュー。18-19シーズンにスタメンに定着すると、現在に至るまで大きな故障もなくフル稼働を続けている。





スタッツ

レーティング

クラブ
リーグ
先発
(途中)
Sofa FotM
20/21 32 7.08 7.10
21/22 35(1) 7.19 7.48
21/22 10 7.39 7.78
22/23 34(1) 7.19 7.40
22/23 7(3) 7.15 7.58
※「Sofa」はSofascore、「FotM」はFotMobの略

昨シーズンはリーグ26位およびリーグ20位、今シーズンはここまで両サイトでリーグ23位のレーティングを記録。実績・ポテンシャルともに所属クラブでは頭1つ抜けた存在といえる。

ポジション

DM CM CB
20/21 3,090 0 90
21/22 4,422 0 0
22/23 3,613 180 26
合計 11,125 180 116
※単位は分、所属クラブで出場した全ての公式戦が対象

4-2-3-1のダブルボランチや4-3-3のアンカーを主戦場とする。
運動量、守備力、パスセンスといった純粋な"個"はもちろん、毎年3,000分~4,000分近く出場しながらほとんど戦線を離脱しない怪我耐性も彼の長所のひとつである。

長所①ゴールへの推進力

プログレッシブパスレシーブとプログレッシブキャリーのグラフ

今季のプレミアリーグでDMとして900分以上出場している選手のうち、90分あたりのプログレッシブパス*1数はリーグ10位、90分あたりのプログレッシブキャリー*2数はリーグ1位である。パス、ドリブルどちらでもボールを前進させることができる選手ではあるが、現状、所属クラブではドリブルでの前進を選択することが多い。

長所②ロングパス

スイッチパス数とロングパス成功数のグラフ

①と同じサンプルでX軸に90分あたりのスイッチパス*3数、Y軸に90分あたりのロングパス*4成功数をおいたのが上のグラフである。前者はリーグ1位、後者はリーグ6位を記録している。自陣近くから前線の選手へ直接ボールを供給することができるフィード力は彼の大きな強みだ。

長所③ルーズボール奪取

ボールリカバリー数とインターセプト数のグラフ

同様のサンプルでX軸にルーズボール回収数、Y軸にインターセプト数(ともに90分あたり)をおいたグラフでは、ボール奪取を売りとする選手に引けを取らないスタッツを記録していることが分かる。前者はリーグ5位、後者はリーグ2位であり、オープンな試合展開でもチームに貢献できる選手であるといえる。

他選手との比較

デクラン・ライスのスタッツ比較
※各スタッツの値は前述のサンプルにおける偏差値

ロドリ、パーティ、カゼミロの3選手と今季のリーグ戦のスタッツを比較する。
3選手の中で最もタイプが近いのはロドリで、パスに関する2項目ではやや劣るが、タックル+インターセプトではライスがやや勝るスタッツを残している。所属クラブのスタイルや周りの選手の能力を考慮すると、仮にビッグクラブ移籍となればロドリ以上のスタッツを残す可能性もある。


移籍の噂

現行契約は2024年夏までとなっているが、クラブの規模を考えると契約延長は考えにくい。そのため、ウェストハムが市場価値に近い現金収入を得られる最後のチャンスとなる今夏の移籍は既定路線といえる。
ファブリツィオ・ロマーノ氏によると、現在、最も有力な移籍先は、グラニト・ジャカに移籍の噂があり、中盤の補強の優先度が高いアーセナルとのこと。





プレー動画

youtu.be


*1:直近の6回のパスのうち、最も遠い地点から10ヤード以上相手ゴールライン方向へボールを移動させたパス、またはペナルティエリア内へのパス。ただし、ピッチの守備側40%からのパスは除く。詳しくはFBrefを参照

*2:直近の6回のパスのうち、最も遠い地点から10ヤード以上相手ゴールライン方向へボールを移動させたドリブル、またはペナルティエリア内へのドリブル。ただし、自陣で終了するものを除く。詳しくはFBrefを参照

*3:ピッチの横方向に40ヤード以上移動するパス

*4:30ヤードを超えるパス