efStats

データで楽しむフットボール

【スタッツ比較】三笘薫のプレースタイルについて

選手情報

三笘薫の写真
画像引用元:Brighton & Hove Albion (@OfficialBHAFC) / Twitter

名前 三笘 薫(Kaoru Mitoma)
年齢 25歳
国籍 日本
クラブ ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン
身長 178cm
利き足 右足
ポジション LM、LW
市場価値 8.50m €
週給 10k £(2025/6/30まで)
※3/11時点、以降同様


経歴

移籍先 市場価値 移籍金
- - -
21/22 1.80m € 3.00m €
21/22 1.80m € Loan
21/22 2.50m €

2020年に川崎フロンターレでJ1デビュー。新人ながら13得点12アシストをあげる活躍でリーグベストイレブンに選出された。
2021年夏にブライトンへ完全移籍。移籍初年度は労働許可の取得要件を満たすためにベルギー1部のユニオンSGへ期限付き移籍した。





スタッツ

Sofascoreレーティング

クラブ
リーグ
先発
(途中)
Rating
2020 11(19) 7.29
2021 13(7) 7.17
21/22 15(11) 6.98
22/23 11(7) 7.03

2020年は前述のとおりJ1デビューシーズンながら際立った活躍を見せ、リーグ9位のレーティングを記録。
五大リーグ初挑戦となった今シーズンはW杯以降レギュラーの座を掴み、プレミアリーグで躍進を続けるチームにおいて不可欠な戦力となっている。

ポジション

LM LW CF RW RM
20/21 0 1,404 0 66 0
21/22 1,446 297 90 0 0
22/23 866 447 0 0 45
合計 2,312 2,148 90 66 45
※単位は分、出場した全ての公式戦が対象

利き足と逆のサイドに当たるLMとLWが主戦場。状況に応じて縦への突破と中への切り込みを使い分けることができる点も彼の強みと言える。

長所①ドリブル突破

ドリブル成功率とドリブル成功数のグラフ

90分あたりのドリブル成功数は2.45であり、これは今季のプレミアリーグにおいて900分以上出場しているWGおよびSMのうち、リーグ2位の記録である。また、ドリブル成功率も51.7%と同程度のドリブル成功数の選手と比較して傑出している。

長所②ドリブルによるボールキャリー

プログレッシブキャリーとプログレッシブキャリーの距離のグラフ

長所①と同じサンプルでX軸にプログレッシブキャリー*1数、Y軸にプログレッシブキャリーの距離(ともに90分あたり)を置いたのが上のグラフである。今季のプレミアリーグにおいて、このボールキャリーに関するスタッツで三笘を明確に上回るのはマンチェスター・シティのジャック・グリーリッシュのみである。

他選手との比較

三笘薫のスタッツ比較
※各スタッツの値は国内リーグのAM・WGの平均を50としたときの相対値

同ポジションであるグリーリッシュおよびマルティネッリと今季のリーグ戦のスタッツを比較する。
グリーリッシュは自身がボールを持つことで、マルティネッリは自身にボールを引き出すことで、それぞれチャンスを創出する選手であるが、三笘はその両者に匹敵するスタッツを残している。ゴール数とゴール期待値の差を表すnpG-npxGではマルティネッリを僅差で上回っており、ドリブルだけに留まらず決定力まで併せ持っていることを示している。シュート創出数とプログレッシブパス*2レシーブ数では2選手にやや劣るが、所属クラブの違いによる周りのサポートの差を考慮すれば十分許容範囲だろう。


移籍の噂

そのセンセーショナルな活躍から、主に日本のサッカーファンの間でプレミアリーグのビッグ6への移籍が噂されている。
しかし、サッカージャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏も現時点で三笘について具体的な情報は発信しておらず、あくまで憶測の域を出ない。


プレー動画

youtu.be


*1:過去6回のパスのうち、最も遠い地点から10ヤード以上相手ゴールライン方向へのドリブル、またはペナルティエリア内へのドリブル。ただし、ピッチの守備側50%で終了するものを除く。詳しくはFBrefを参照

*2:過去6回のパスのうち、最も遠い地点から10ヤード以上相手ゴールライン方向へボールを移動させたパス、またはペナルティエリア内へのパス。ただし、ピッチの守備側40%からのパスは除く。詳しくはFBrefを参照