プロフィール
| 名前 | ノニ・マドゥエケ (Noni Madueke) |
|---|---|
| 年齢 | 23歳 |
| 国籍 | |
| クラブ | |
| 身長 | 182cm |
| 利き足 | 左足 |
| ポジション | RW |
| 市場価値 | 40.00m € |
所属歴
| 移籍先 | 市場価値 | 移籍金 | |
|---|---|---|---|
| - | - | - | |
| 22/23 | 15.00m € | 35.00m € | |
| 25/26 | 40.00m € | 55.40m € |
クリスタル・パレス、トッテナムのアカデミーを経て、2018年6月、16歳のときにPSVアイントホーフェンへ移籍。2020年1月にトップチームデビューを果たした。
2023年1月にチェルシーへ7年契約で加入し、24/25シーズンにレギュラーに定着。2025年夏、同じロンドンのクラブであるアーセナルへ完全移籍した。
プレータイム
年齢 |
クラブ | 先発 (途中) |
分 | G | A | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 20/21 | 18 | 7(17) | 967 | 7 | 4 | |
| 21/22 | 19 | 11(7) | 823 | 3 | 3 | |
| 22/23 | 20 | 2(3) | 279 | 1 | 0 | |
| 22/23 | 20 | 7(5) | 643 | 1 | 0 | |
| 23/24 | 21 | 13(10) | 1,053 | 5 | 2 | |
| 24/25 | 22 | 27(5) | 2,033 | 7 | 3 |
20/21シーズンはセンセーショナルなデビューシーズンを過ごしたが、21/22シーズンと22/23シーズンは怪我による長期離脱とチーム内の競争激化によりプレータイムが減少。チェルシー移籍後もレギュラー定着までには時間がかかったが、24/25シーズンにキャリア最長となるリーグ戦2,033分出場を果たした。
ポジション

24/25シーズンのメインポジションはRW。ただし、シーズン最終盤は同じRWを得意とするペドロ・ネトの後塵を拝する形でLWにポジションを移した。
スタッツ
- スタッツはFBref及びOpta Analystから国内リーグ戦の90分あたりの成績を参照
- スタッツの定義及び解釈はこちらの記事を参照
- ポジションごとの出場時間はFBrefのマッチログを集計
チームスタッツ

24/25シーズンのチェルシーは、リーグでポゼッション率とxGがともに3位だった。以降のマドゥエケのスタッツには、必要に応じてポゼッション調整(PAdj: Possession-Adjusted)*1を施している。
ピザチャート

上のピザチャートは、24/25シーズンの欧州5大リーグ*2で900分以上出場しており、最も出場時間の長いポジションがWGまたはSMである218選手を比較サンプルとしている。キャリー方面のスタッツが相対的に高く、ボックス侵入に長けたウイングであることが分かる。
スタッツの近い選手

WGのテンプレートを基に、マドゥエケと他選手の各スタッツの差分を加重平均し、類似スコアを算出した。スタイルの細部には違いもあるが、統計的には三笘との類似性が高い。以降は、主にこれらの選手に加えて、移籍先アーセナルに所属するWGとの比較も行う。
シュート

シュート数が多く、それに比例してxGも高い。PSxG(xGOT)からは、シュート精度に改善の余地があることが読み取れるが、PSxGはサンプルサイズの影響を大きく受けるため、ここでは安定したxGの生成能力をより重視すべきだろう。
パス

パスによるボール前進への貢献は限定的。類似選手の密集度から、類似スコアの妥当性が見て取れる。
創造性


創造性に関する全指標が、マルティネッリやトロサールと同程度。少なくとも数値上は、この2選手のリプレイスメントとしての基準を満たしている。
ボールキャリー

マドゥエケの最大の強み。Prog-C Distance/Touch(ボールタッチあたりのプログレッシブキャリー総距離)は欧州5大リーグで4位、Carries into Penalty Area(ペナルティエリア内へのキャリー数)(PAdj)は3位。ヨーロッパ屈指のボールキャリアーと呼んでも差し支えないだろう。
テイクオン

Bayesian Take-On Success %(テイクオンのベイズ勝率)とSCA(TO)/TO Att(テイクオン試行数あたりのシュート創出)はいずれも平均的。決して弱点ではないが、キャリー能力の高さを踏まえると、今後の伸びしろが期待される分野といえる。
ポゼッション

パスを多く引き出す一方で、Dispossessed/100 Touch(ボールタッチ100回あたりのボールロスト)はさほど多くない。マルティネッリやトロサールよりも低いというのは、個人的にはやや意外だった。
ディフェンス&デュエル

Defensive Actions(守備アクション)は少ないが、Bayesian 50/50 Ground Duel Success %(ジャンプを伴わないルーズボール(50対50)デュエルのベイズ勝率)は平均的。とはいえ、CLでのDembeleの例が顕著であるとおり、守備スタッツは能力よりも本人の意識の影響が大きいため、大きな懸念材料とはならない。
総評

スタッツだけを見れば、サカの控えにとどまらないポテンシャルを感じさせる。アルテタ監督が彼をどのように戦術へ落とし込むのか、注目したい。
出典
- Transfermarkt
www.transfermarkt.jp
- Opta Analyst
theanalyst.com
- ピザチャートの作成方法
www.gettingbluefingers.com
- FBref
fbref.com