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【スタッツ比較】パスカル・グロスのプレースタイルについて

選手情報


画像引用元:Premier League (@premierleague) / X

名前 パスカル・グロス
(Pascal Groß)
年齢 32歳
国籍 ドイツ
クラブ ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン
身長 181cm
利き足 右足
ポジション DM、CM、AM、RB、RM
市場価値 8.00m €
週給 65k £(2025/6/30まで)
※9/17時点、以降同様


経歴

移籍先 市場価値 移籍金
- - -
10/11 175k € Free
12/13 600k € Free
17/18 4.00m € 3.00m €
※青塗り潰しは冬移籍

08/09シーズンに17歳でブンデスリーガ初出場を果たす。しかし、ホッフェンハイムでトップチームに定着することはできず、2011年冬に当時2. ブンデスリーガ所属のカールスルーエへ自由移籍した。
チームの降格に伴い、2012年夏にインゴルシュタットへ自由移籍。14/15シーズンには7ゴール23アシストの活躍でチームのブンデスリーガ昇格に大きく貢献した。
2017年夏に現所属のブライトンへ移籍。21-22シーズンまでの5シーズンのうち3シーズンでキーパス数リーグTOP10に入るなど、常に持ち前の創造性を発揮し続けてきた。





スタッツ

  • スタッツは全てFBrefの国内リーグ戦の90分あたりの成績を参照
  • ポジションごとの出場時間はTransfermarktの選手スタッツページを参照
  • レーダーチャートの値は後述のサンプルにおけるパーセンタイル値を使用


レーティング

クラブ
リーグ
先発
(途中)
Sofa FotM
20/21 27(7) 7.16 7.06
21/22 24(5) 7.17 7.13
22/23 37 7.26 7.29
※「Sofa」はSofascore、「FotM」はFotMobの略

直近3シーズン全てでSofascoreレーティングリーグ30位以内を達成。22/23シーズンはリーグ14位のレーティングを記録し、ブライトン躍進の原動力となった。

ポジション

CM DM AM RM RB LB SS RW LW
20/21 1,212 441 220 607 0 0 0 0 0
21/22 966 78 270 482 0 0 90 73 13
22/23 270 1,239 842 85 720 90 0 0 0
合計 2,448 1,758 1,332 1,174 720 90 90 73 13
※単位は分、所属クラブで出場したリーグ戦が対象

FWからSBまで幅広くこなすポリバレント性も彼の魅力のひとつである。とはいえ、パサーの色が強い選手であるため、守備での貢献はそれほど期待できない。

シュート・チャンスメイク

パスカル・グロスのシュート・チャンスメイクスタッツのグラフ
※各スタッツの値はサンプルにおけるパーセンタイル値

22/23シーズンのプレミアリーグで900分以上出場したMF計91選手を比較サンプルとする。
90分あたりのゴール数はサンプル内12位、90分あたりのアシスト期待値はサンプル内3位であり、得点関与の多い選手である。またアシスト期待値に関しては、チームとしてのチャンスが多いビッグ6に所属する選手を除くとサンプル内トップである。

パス・ディフェンス

パスカル・グロスのパス・ディフェンススタッツのグラフ
※各スタッツの値はサンプルにおけるパーセンタイル値

90分あたりのプログレッシブパス*1数はサンプル内で15番目に高く、ペナルティエリア内へのパスに絞るとこの順位はサンプル内7位まで上昇する。一方、SBでの起用が多い選手であるが、守備スタッツは他のMFと比較しても低く、守備での貢献度は高くない。

ポゼッション

パスカル・グロスのポゼッションスタッツのグラフ
※各スタッツの値はサンプルにおけるパーセンタイル値

戦術の影響も考えられるが、ボールタッチ数以外のスタッツは軒並み低く、サンプル平均を大きく下回る項目もある。プレー選択としてはドリブルよりもパスを好む選手といえる。





長所:チャンスメイク

アシスト期待値とシュート創出数のグラフ

X軸はアシスト期待値、Y軸はシュート創出数(ともに90分あたり)を表している。前者はサンプル内3位、後者はサンプル内9位であり、チャンス創出能力に長けている。また、プレースキックからのシュート創出数はサンプル内5位であり、セットプレーのキッカーとしても優秀である。

他選手との比較

パスカル・グロスのスタッツ比較
※各スタッツの値はサンプルにおけるパーセンタイル

ケヴィン・デ・ブライネ、マルティン・ウーデゴールの2選手とスタッツを比較する。
ほとんどのスタッツで3選手は類似しているが、プログレッシブキャリー*2数に関してはグロスが2選手に比べて低いことが分かる。ドリブルにより局面を打開するプレーよりも、パスによりチャンスを創出するプレーを好む傾向にあると言える。


最近の話題

日本時間の9月10日に行われた国際親善試合でドイツ代表は日本代表と対戦した。グロスは後半から途中出場し、32歳で遂にA代表デビューを果たした。ただ、試合は4失点を喫して敗戦となり、グロスにとってはほろ苦いデビューとなった。


x.com


プレー動画

youtu.be


*1:直近の6回のパスのうち、最も遠い地点から10ヤード以上相手ゴールライン方向へボールを移動させたパス、またはペナルティエリア内へのパス。ただし、ピッチの守備側40%からのパスは除く。詳しくはFBrefを参照

*2:直近の6回のパスのうち、最も遠い地点から10ヤード以上相手ゴールライン方向へボールを移動させたドリブル、またはペナルティエリア内へのドリブル。ただし、自陣で終了するものを除く。詳しくはFBrefを参照