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【スタッツ比較】フィリップ・ビリングのプレースタイルについて

選手情報

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名前 フィリップ・ビリング
(Philip Billing)
年齢 27歳
国籍 デンマーク
クラブ ボーンマス
身長 193cm
利き足 左足
ポジション CM、AM、DM
市場価値 20.00m €
週給 40k £(2024/6/30まで)
※7/26時点、以降同様


経歴

移籍先 市場価値 移籍金
- - -
19/20 7.00m € 16.50m €

13/14シーズンにハダースフィールドのユースから17歳の若さでトップチームデビュー。2019年夏に移籍金1650万ユーロで現所属のボーンマスへ移籍した。





スタッツ

レーティング

クラブ
リーグ
先発
(途中)
Sofa FotM
20/21 23(11) 6.97 6.97
21/22 37(3) 7.11 7.44
22/23 34(2) 6.91 7.07
※「Sofa」はSofascore、「FotM」はFotMobの略

21/22シーズンはチーム2位および1位のレーティングを記録し、プレミアリーグ昇格に大きく貢献。22/23シーズンも引き続き主力として活躍し、チーム3位および2位のレーティングを記録した。

ポジション

CM AM DM LM SS RM
20/21 1,727 270 0 0 0 0
21/22 2,120 786 270 0 0 90
22/23 477 1,294 460 216 180 88
合計 4,324 2,350 730 216 180 178
※単位は分、所属クラブで出場したリーグ戦が対象

中盤であればどこでもこなすポリバレントな選手である。22/23シーズンは4-2-3-1や3-4-2-1のAMを中心に、SSからDMまで幅広く務め、様々なフォーメーションに柔軟に対応した。

シュート・チャンスメイク

フィリップ・ビリングのシュート・チャンスメイクスタッツのグラフ
※各スタッツの値はPLで900分以上出場したMFをサンプルとしたときの偏差値

22/23シーズンのプレミアリーグで900分以上かつAMとして90分以上出場しており、最も出場時間の長いポジションがAM・CM・DMである選手を比較サンプルとする。
枠内シュート率はパスカル・グロスに次いでサンプル内で2番目に高い47.4%を記録。同様に、シュートあたりのゴール数もサンプル内で6番目に高い。
一方で、アシスト期待値やシュート創出数はリーグ平均を下回っており、チャンスメイクに関わる機会はそれほど多くない。


パス・ディフェンス

フィリップ・ビリングのパス・ディフェンススタッツのグラフ
※各スタッツの値は前述のサンプルにおける偏差値

プログレッシブパス*1数はサンプル内で3番目に低く、パスにより局面を打開するプレーは少ない。
ディフェンスについては、下位クラブ所属ということもあり、どの項目も平均以上のスタッツを残している。

ポゼッション

フィリップ・ビリングのポゼッションスタッツのグラフ
※各スタッツの値は前述のサンプルにおける偏差値

大柄なだけあって空中戦は強く、勝率59.8%は中盤の選手の中では比較的高めである。ただ、他に飛び抜けた長所はなく、積極的にボールを持つタイプではない。





長所:シュート精度

シュートあたりのゴール期待値と枠内シュート率のグラフ

X軸にシュートあたりのゴール期待値(PKを除く)、Y軸に枠内シュート率をおいたのが上のグラフである。前述したシュート精度の高さがグラフからも読み取れる。

他選手との比較

フィリップ・ビリングのスタッツ比較
※各スタッツの値は前述のサンプルにおける偏差値

プレーポジションの近いルーカス・パケタ、ユーリ・ティーレマンスの2選手とスタッツを比較する。シュート創出数とプログレッシブパス数でビリングは他の2選手に大きく見劣りする。明確に勝っているのはゴール数ぐらいであり、両者と比べて総合力で数段落ちるのは否めない。


最近の話題

ファブリツィオ・ロマーノ氏によると、現在、アタランタとウェストハムがビリングに関心を寄せているとのこと。現行契約は2024年6月末に満了となるため、今夏の移籍も十分に考えられる。





プレー動画

youtu.be


*1:直近の6回のパスのうち、最も遠い地点から10ヤード以上相手ゴールライン方向へボールを移動させたパス、またはペナルティエリア内へのパス。ただし、ピッチの守備側40%からのパスは除く。詳しくはFBrefを参照