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【スタッツ比較】コナー・ギャラガーのプレースタイルについて

選手情報

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名前 コナー・ギャラガー
(Conor Gallagher)
年齢 23歳
国籍 イングランド
クラブ チェルシー
身長 182cm
利き足 右足
ポジション CM、AM、DM
市場価値 42.00m €
週給 50k £(2025/6/30まで)
※12/29時点、以降同様


経歴

移籍先 市場価値 移籍金
- - -
19/20 - Loan
19/20 2.00m €
19/20 2.00m € Loan
19/20 5.40m €
20/21 5.40m € Loan
20/21 12.00m €
21/22 15.00m € Loan
21/22 25.00m €
※青塗り潰しは冬移籍

チェルシーのユースからEFLチャンピオンシップのチャールトン、スウォンジー、プレミアリーグのウェスト・ブロム、クリスタル・パレスと武者修行を続け、21/22シーズンにはクリスタル・パレスのクラブ年間最優秀選手に輝いた。22/23シーズンにチェルシーでのトップチームデビューを果たし、翌23/24シーズンにはキャプテンを務めるなど、クラブでの地位を確かなものとした。





スタッツ

  • スタッツは全てFBrefの国内リーグ戦の90分あたりの成績を参照
  • ポジションごとの出場時間はTransfermarktの選手スタッツページを参照
  • レーダーチャートの値は後述のサンプルにおけるパーセンタイル値を使用


レーティング

クラブ
リーグ
先発
(途中)
Sofa FotM
21/22 33(1) 7.08 7.24
22/23 18(17) 6.74 6.67
22/23 2(6) 6.71 6.78
23/24 18 7.34 7.50
※「Sofa」はSofascore、「FotM」はFotMobの略

ブレイクを遂げた21/22シーズンから一転、22/23シーズンはチームの不振に引っ張られる形で低調なパフォーマンスに終始したが、23/24シーズンはここまでチームトップのレーティングを記録しており、安定した活躍を見せている。

ポジション

CM AM DM RM RW
21/22 2,172 589 0 90 0
22/23 748 557 15 0 86
23/24 975 384 152 0 0
合計 3,895 1,530 167 90 86
※単位は分、所属クラブで出場したリーグ戦が対象

今季は4-2-3-1のダブルボランチやトップ下が主戦場。いわゆるbox-to-box*1の選手であり、中盤であればどのポジションでも存在感を示す。

シュート・チャンスメイク

コナー・ギャラガーのシュート・チャンスメイクスタッツのグラフ
※各スタッツの値はサンプルにおけるパーセンタイル値

23/24シーズンのプレミアリーグで900分以上出場しており、最も出場時間の長いポジションがDM・CM・AMのいずれかである53選手を比較サンプルとする。
自らゴールに迫るようなプレーはそれほど多くないが、90分あたりのxA(アシスト期待値)とSCA(シュート創出)*2数はそれぞれサンプル内16位および15位と及第点以上の数字を残しており、十分なチャンスメイク能力を備えている。

パス・ディフェンス

コナー・ギャラガーのパス・ディフェンススタッツのグラフ
※各スタッツの値はサンプルにおけるパーセンタイル値

抜粋した6つのスタッツ全てでサンプル内上位30%と、box-to-boxの選手に相応しい綺麗なレーダーチャートとなった。守備ではタックル数8位、インターセプト数6位、パスブロック数10位と複数のスタッツで十傑入り。また、成功率94.0%でショートパス数5位を記録するなど、組み立ての局面での貢献も光る。

ポゼッション

コナー・ギャラガーのポゼッションスタッツのグラフ
※各スタッツの値はサンプルにおけるパーセンタイル値

90分あたりのドリブル成功数はサンプル内10位で成功率もサンプル内7位と高く、90分あたりのプログレッシブキャリー*3数もサンプル内13位と悪くない。90分あたりのルーズボール回収数(6位)や空中戦勝率(10位、61.1%)も中盤の選手としてはかなり優秀であり、全く隙がない。





長所:ディフェンス

守備でのシュート創出数とタックル+インターセプト数のグラフ

X軸に守備でのシュート創出数、Y軸にタックル+インターセプトの合計数(ともに90分あたり)をおいたのが上のグラフである。前者はサンプル内1位、後者はサンプル内7位であり、シュートに直結するディフェンスは彼の持ち味のひとつだ。

他選手との比較

コナー・ギャラガーのスタッツ比較
※各スタッツの値はサンプルにおけるパーセンタイル

プレーポジションの近いドウグラス・ルイス、ドミニク・ソボスライの2選手とスタッツを比較する。チャンスメイクやボールを前進させるプレーはソボスライが最も多いが、ディフェンススタッツはギャラガーが他の2選手を大きく上回っており、「8番」としての総合力の高さはリーグ随一といえる。


最近の話題

Ben Jacobs氏によると、4500万から5000万ポンドのオファーが来ればチェルシーはギャラガーを売却する可能性があるとのこと。ギャラガー本人はクラブでの現状に満足しているようだが、今後の動向に注目が集まる。





プレー動画

youtu.be


*1:豊富な運動量とオールラウンドな能力を生かし、自陣のペナルティボックスから敵陣のペナルティボックスまでの幅広い範囲に影響を及ぼすMF。代表的な選手はフランク・ランパードなど。

*2:Shot-Creating Actions。パス成功、ドリブル突破、被ファウルなどのシュートに繋がる2個前までのアクション。1本のシュートで1人の選手に2回SCAがカウントされる場合もある。

*3:直近の6回のパスのうち、最も遠い地点から10ヤード以上相手ゴールライン方向へボールを移動させたドリブル、またはペナルティエリア内へのドリブル。ただし、自陣で終了するものを除く。詳しくはFBrefを参照