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【スタッツ比較】バレンティン・バルコのプレースタイルについて

選手情報

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名前 バレンティン・バルコ
(Valentín Barco)
年齢 19歳
国籍 アルゼンチン
クラブ ボカ・ジュニアーズ
身長 172cm
利き足 左足
ポジション LB、LM、LW
市場価値 10.00m €
週給 不明(2024/12/31まで)
※10/28時点、以降同様


経歴

移籍先 市場価値 移籍金
- - -

ボカ・ジュニアーズのユースから16歳の若さでトップリーグデビュー。2023年6月29日に行われたコパ・リベルタドーレス・グループステージのモナガスSC戦で公式戦初ゴールを決めた。





スタッツ

  • スタッツは全てFBrefの90分あたりの成績を参照
  • ポジションごとの出場時間はTransfermarktの選手スタッツページを参照
  • レーダーチャートの値は後述のサンプルにおけるパーセンタイル値を使用


レーティング

クラブ
リーグ
先発
(途中)
Sofa FotM
2021 2(1) 6.67 6.82
2023 11 6.62 6.97
2023 4(1) 7.02 7.07
2023 7(1) 7.16 7.27
※「Sofa」はSofascore、「FotM」はFotMobの略

2022シーズンはクラブでの公式戦の出場はなく、2023シーズンも開幕当初はベンチ外が続いたが、4月に定位置を奪取。以降はほとんどの試合で先発し、特にコパ・リベルタドーレスでは高レーティングを記録している。

ポジション

LB LM LW CM
2021 206 0 0 0
2022 0 0 0 0
2023 531 714 555 90
合計 737 714 555 90
※単位は分、所属クラブで出場した公式戦が対象

2023シーズンは4-3-3のLB・LWや4-4-2のLMで出場。左サイドを幅広く担うマルチな一面を見せている。

パス・チャンスメイク

バレンティン・バルコのパス・チャンスメイクスタッツのグラフ
※各スタッツの値はサンプルにおけるパーセンタイル値

22/23シーズンにプレミアリーグで900分以上出場したSB・SM・WGのうち、SBまたはSMでの出場時間が270分以上である71選手と、バルコの2023シーズンの所属クラブでの公式戦(コパ・アルヘンティーナを除く)のスタッツを比較する。
パスの距離や正確性は平凡だがチャンスメイクには長けており、アシスト期待値は90分あたり0.17でサンプル内13位、プログレッシブパス*1数は90分あたり5.81でサンプル内10位である。

ディフェンス

バレンティン・バルコのディフェンススタッツのグラフ
※各スタッツの値はサンプルにおけるパーセンタイル値

WGでの出場が多い影響もあるが、ディフェンススタッツは軒並みサンプル平均を下回っている。特に空中戦には滅法弱く、勝率は15.8%でサンプル内ワースト2位である。

ポゼッション

バレンティン・バルコのポゼッションスタッツのグラフ
※各スタッツの値はサンプルにおけるパーセンタイル値

90分あたりのドリブル成功数はサンプル内トップであり、90分あたりのファイナルサードへのキャリー数もサンプル内2位である。総キャリー距離やプログレッシブキャリー*2数でもサンプル上位20%に位置しており、ボールを運ぶ能力に長けている。
一方で、90分あたりのポゼッション喪失数*3がサンプル内ワーストであるほか、90分あたりのミスコントロール数*4もサンプル内ワースト2位であり、プレーに若さ故の粗さが見られる。





長所:ドリブル

ドリブル成功数と被ファウル数のグラフ

X軸に被ファウル数、Y軸にドリブル成功数(ともに90分あたり)をおいたのが上のグラフである。前者はサンプル内2位、後者はサンプル内1位であり、ドリブルで相手を剥がす能力は彼の大きな強みといえる。

他選手との比較

バレンティン・バルコのスタッツ比較
※各スタッツの値はサンプルにおけるパーセンタイル

プレーポジションの近いジョアン・カンセロ、イヴァン・ペリシッチの2選手とスタッツを比較する。リーグレベルに大きな開きがあるとはいえ、バルコはほとんどのスタッツで2選手に匹敵する成績を残している。特にカンセロは他のスタッツを見ても共通点が多く、プレースタイルが近いと言える。


最近の話題

デビュー当初から将来的な欧州上陸が確実視される逸材であり、今夏もブライトンからの関心が噂された。また、信憑性は高くないが、マンチェスター・シティが獲得に近づいているという報道もあり、動向に注目が集まっている。





プレー動画

youtu.be


*1:直近の6回のパスのうち、最も遠い地点から10ヤード以上相手ゴールライン方向へボールを移動させたパス、またはペナルティエリア内へのパス。ただし、ピッチの守備側40%からのパスは除く。詳しくはFBrefを参照

*2:直近の6回のパスのうち、最も遠い地点から10ヤード以上相手ゴールライン方向へボールを移動させたドリブル、またはペナルティエリア内へのドリブル。ただし、自陣で終了するものを除く。詳しくはFBrefを参照

*3:相手選手からタックルされた後、ボールを失った回数。ただし、ドリブル試行時を除く。

*4:ボールコントロールに失敗した回数。