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【スタッツ比較】ハリー・ケインのプレースタイルについて

選手情報

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名前 ハリー・ケイン(Harry Kane)
年齢 29歳
国籍 イングランド
クラブ トッテナム・ホットスパー
身長 188cm
利き足 右足
ポジション CF
市場価値 90.00m €
週給 200k £(2024/6/30まで)
※6/30時点、以降同様


経歴

移籍先 市場価値 移籍金
- - -
10/11 - Loan
10/11 -
11/12 - Loan
11/12 -
12/13 - Loan
12/13 500k €
12/13 500k € Loan
12/13 500k €
※青塗り潰しは冬移籍

レイトン・オリエント、ミルウォールへの武者修行を経験した後、12/13シーズンにプレミアリーグデビュー。その後はノリッジ・シティ、レスター・シティへのレンタルを経て、14/15シーズンから現在に至るまで主力として活躍を続けている。




スタッツ

レーティング

クラブ
リーグ
先発
(途中)
Sofa FotM
20/21 35 7.63 7.68
20/21 3(2) 7.44 -
21/22 36(1) 7.38 7.49
21/22 3(1) 7.58 -
22/23 38 7.44 7.64
22/23 8 6.99 6.94
※「Sofa」はSofascore、「FotM」はFotMobの略

20/21シーズンは20ゴール14アシストの活躍でプレミアリーグ初の得点王とアシスト王のダブル受賞を達成。21/22シーズンは移籍騒動もあって例年に比べるとやや低調なシーズンを送ったが、22/23シーズンは一転して好調を維持し、自己最多タイのリーグ戦30ゴールを記録した。

ポジション

CF
20/21 3,982
21/22 4,229
22/23 4,277
合計 12,488
※単位は分、所属クラブで出場した全ての公式戦が対象

CF以外のポジションでの出場はないが、戦術によってはフォルスナイン(偽9番)のような役割も担うなど、得点以外の部分でもチームに貢献できる。

シュート

ハリー・ケインのシュートスタッツのグラフ
※各スタッツの値はPLで900分以上出場したCFをサンプルとしたときの偏差値

22/23シーズンのプレミアリーグで900分以上出場しており、最も出場時間の長いポジションがCFである選手を比較サンプルとする。
90分あたりのゴール数はリーグ4位の0.79を記録。また、PKを除いたゴール数とゴール期待値の差は+0.22とリーグで2番目に高く、決定力の高さが窺える。

チャンスメイク

ハリー・ケインのチャンスメイクのグラフ
※各スタッツの値はPLで900分以上出場したCFをサンプルとしたときの偏差値

グラフを見て分かるとおり、CFながらチャンスメイクにも長けた選手である。
90分あたりのプログレッシブパス*1数はプレミアリーグのCFで3番目に高い4.76を記録しており、シュート創出数やキーパス数もリーグ上位である。

ボールキープ

ハリー・ケインのボールキープのグラフ
※各スタッツの値はPLで900分以上出場したCFをサンプルとしたときの偏差値

突出した項目はないが、どのスタッツもリーグ平均と同等かそれ以上の数字を残している。欠点らしい欠点が見当たらない万能さこそが彼の最大の強みである。




長所:パスによるボール前進

スルーパスとプログレッシブパスのグラフ

90分あたりのスルーパス数とプログレッシブパス数はともにリーグ3位であり、前述のとおり周りを活かすプレーも得意としている。

他選手との比較

ハリー・ケインのスタッツ比較
※各スタッツの値は前述のサンプルにおける偏差値

同じCFのハーランド、トニーの2選手とスタッツを比較する。ケインとハーランドを比べると、チャンスメイクに関するスタッツではケインがハーランドを明確に上回っている。やはり総合力ではケインに軍配が上がるだろう。


最近の話題

かねてより移籍の噂が絶えないケインであるが、今夏も多くのクラブからの関心が報じられている。
デイヴィッド・オースティン氏によると、現在、バイエルン・ミュンヘンがケインの獲得に興味を示しており、実際に7000万ユーロ+アドオンのオファーをトッテナムへ提示したとのこと。現時点でスパーズにケインを放出する意思はないようだが、あと1年で契約満了を迎える選手なだけに、一転して移籍へ話が進むということも十分に考えられる。






プレー動画

youtu.be


*1:直近の6回のパスのうち、最も遠い地点から10ヤード以上相手ゴールライン方向へボールを移動させたパス、またはペナルティエリア内へのパス。ただし、ピッチの守備側40%からのパスは除く。詳しくはFBrefを参照