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【スタッツ比較】ジェレミー・ドクのプレースタイルについて

選手情報


画像引用元:Manchester City on X: "New recruit 🫡 https://t.co/3LYDIumqre" / X

名前 ジェレミー・ドク
(Jeremy Doku)
年齢 21歳
国籍 ベルギー
クラブ マンチェスター・シティ
身長 173cm
利き足 右足
ポジション RW、LW
市場価値 28.00m €
週給 50k £(2028/6/30まで)
※9/9時点、以降同様


経歴

移籍先 市場価値 移籍金
- - -
20/21 9.00m € 26.00m €
23/24 28.00m € 60.00m €

母国ベルギーのR.S.C.アンデルレヒトから16歳でトップリーグデビュー。2020年夏に当時のクラブ史上最高額となる2600万ユーロでリーグ・アンのスタッド・レンヌへ移籍すると、移籍初年度からレギュラーとして活躍し、ベルギー代表デビューも果たした。
2023年夏に移籍金6000万ユーロでマンチェスター・シティへ移籍。レンヌの最高移籍金受領額を大きく更新した。





スタッツ

  • スタッツは全てFBrefの国内リーグ戦の90分あたりの成績を参照
  • ポジションごとの出場時間はTransfermarktの選手スタッツページを参照
  • レーダーチャートの値は後述のサンプルにおけるパーセンタイル値を使用


レーティング

クラブ
リーグ
先発
(途中)
Sofa FotM
20/21 26(4) 6.99 7.07
20/21 4(2) 7.08 6.72
21/22 4(10) 6.88 6.87
21/22 1(1) 6.65 6.58
22/23 13(16) 7.15 7.20
22/23 2(2) 7.20 7.44
※「Sofa」はSofascore、「FotM」はFotMobの略

21/22シーズンは度重なる怪我に悩まされ、出場試合数を大きく減らしたものの、翌22/23シーズンは終盤戦にかけて徐々にプレータイムを増やしていき、終わってみればチーム2位および4位のレーティングを記録した。

ポジション

RW LW
20/21 2,207 663
21/22 199 76
22/23 833 151
合計 3,239 890
※単位は分、所属クラブで出場したリーグ戦が対象

ウイングであればどちらのサイドでもプレー可能だが、従足のサイドに当たるRWを主戦場としている。
前述のとおり、直近2シーズンは怪我の影響で出場時間が少なく、コンディションの面でやや不安が残る。

シュート・チャンスメイク

ジェレミー・ドクのシュート・チャンスメイクスタッツのグラフ
※各スタッツの値はサンプルにおけるパーセンタイル値

22/23シーズンのプレミアリーグで900分以上出場しており、最も出場時間の長いポジションがLWまたはRWである52選手と、ドクのリーグ・アンのスタッツを比較する。
出場時間が1291分であることに留意する必要はあるが、ドクはほとんどのスタッツでサンプル内上位に位置している。90分あたりのシュート創出数はリーグトップのリヤド・マフレズを上回っており、90分あたりのアシスト期待値もジャック・グリーリッシュに次ぐ2位と、チャンスメイクに関してはトップクラスの成績を残している。

パス・ディフェンス

ジェレミー・ドクのパス・ディフェンススタッツのグラフ
※各スタッツの値はサンプルにおけるパーセンタイル値

90分あたりのプログレッシブパス*1数はサンプル内で4番目に高い。このうち半数近くをペナルティエリア内へのパスが占めており、90分あたり2.44本はアラン・サン=マクシマンに次ぐ数字である。

ポゼッション

ジェレミー・ドクのポゼッションスタッツのグラフ
※各スタッツの値はサンプルにおけるパーセンタイル値

一目見て分かるとおり、ポゼッションに関するスタッツは傑出している。最大の強みであるドリブルに関するスタッツを見ると、ドリブル成功数とドリブル成功率はサンプル内トップ、プログレッシブキャリー*2数はサンプル内2位であり、その他のスタッツでも上位10%付近の成績を残している。前述のとおりプレータイムの短さを考慮する必要はあるが、この項目では既にワールドクラスに近い存在であると言える。





長所:ドリブル突破

ドリブル成功数とドリブル成功率のグラフ

X軸に90分あたりのドリブル成功数、Y軸にドリブル成功率をおいたのが上のグラフである。一般的にドリブル成功数とドリブル試行数は比例関係にあるが、ドクは試行数が多い中でもサンプル内トップの成功率を誇っており、やはりドリブル突破は彼の絶対的な長所であることが分かる。

他選手との比較

ジェレミー・ドクのスタッツ比較
※各スタッツの値はサンプルにおけるパーセンタイル

プレーポジションの近いグリーリッシュ、マルティネッリの2選手とスタッツを比較する。リーグレベルを考えると、この比較のみを以ってドクが2選手よりも優秀な選手であるとは言い難いが、グリーリッシュはゴール、マルティネッリはパスがそれぞれサンプル平均を下回っているのに対して、ドクは多くのスタッツでサンプル内トップの成績を残しており、どのような戦術にも対応できるポテンシャルを持っていると言える。


最近の話題

日本時間の9月2日に行われたプレミアリーグ第4節のフラム戦に先発出場し、プレミアデビューを飾った。注目されたドリブル成功数は2回に留まったが、タックル数3回、インターセプト数2回を記録するなど、守備での貢献が必要な戦術へ適応を試みる姿勢が垣間見えた。





プレー動画

youtu.be


*1:直近の6回のパスのうち、最も遠い地点から10ヤード以上相手ゴールライン方向へボールを移動させたパス、またはペナルティエリア内へのパス。ただし、ピッチの守備側40%からのパスは除く。詳しくはFBrefを参照

*2:直近の6回のパスのうち、最も遠い地点から10ヤード以上相手ゴールライン方向へボールを移動させたドリブル、またはペナルティエリア内へのドリブル。ただし、自陣で終了するものを除く。詳しくはFBrefを参照