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【スタッツ比較】ルーカス・パケタのプレースタイルについて

選手情報

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名前 ルーカス・パケタ
(Lucas Paquetá)
年齢 25歳
国籍 ブラジル
クラブ ウェストハム・ユナイテッド
身長 180cm
利き足 左足
ポジション AM、CM
市場価値 45.00m €
週給 150k £(2027/6/30まで)
※8/12時点、以降同様


経歴

移籍先 市場価値 移籍金
- - -
18/19 15.00m € 38.40m €
20/21 20.00m € 23.44m €
22/23 35.00m € 42.95m €
※青塗り潰しは冬移籍

母国ブラジルで結果を残し、21歳で欧州上陸を果たすも、ACミランではレギュラーに定着することができず、20-21シーズンにオリンピック・リヨンへ移籍。リヨンでは加入直後から主力級の活躍を見せ、再び評価を高めると、2022年夏にクラブ史上2番目に高額な移籍金でウェストハムが獲得を決めた。





スタッツ

  • スタッツは全てFBrefの国内リーグ戦の90分あたりの成績を参照
  • ポジションごとの出場時間はTransfermarktの選手スタッツページを参照
  • レーダーチャートの値は後述のサンプルにおけるパーセンタイル値を使用


レーティング

クラブ
リーグ
先発
(途中)
Sofa FotM
20/21 27(3) 7.17 7.26
21/22 32(3) 7.13 7.44
21/22 5(4) 7.13 7.33
22/23 27(1) 6.95 7.22
22/23 7(4) 6.91 7.16
※「Sofa」はSofascore、「FotM」はFotMobの略

リヨンでの2シーズンは安定したパフォーマンスを続け、欧州の舞台でも躍動。22/23シーズンは移籍初年度ながらチーム2位のレーティングを記録した。

ポジション

AM CM CF RM DM
20/21 588 1,699 0 0 0
21/22 1,387 465 450 337 0
22/23 1,335 924 0 0 74
合計 3,310 3,088 450 337 74
※単位は分、所属クラブで出場したリーグ戦が対象

AMとCMが主戦場。22/23シーズンは4-2-3-1のAMでの出場が最も多かった。

シュート・チャンスメイク

ルーカス・パケタのシュート・チャンスメイクスタッツのグラフ
※各スタッツの値はサンプルにおけるパーセンタイル値

22/23シーズンのプレミアリーグで900分以上出場しており、最も出場時間の長いポジションがAMまたはCMである46選手を比較サンプルとする。
シュートやチャンスメイクに関するスタッツは平凡で明確な長所はない。ただ、リヨン在籍時の21/22シーズンには9ゴール6アシストを記録しており、得点を生み出す能力は決して低くない。

パス・ディフェンス

ルーカス・パケタのパス・ディフェンスのグラフ
※各スタッツの値はサンプルにおけるパーセンタイル値

90分あたりのタックル数はサンプル内で2位、90分あたりのブロック*1数もサンプル内で7位と、守備スタッツの優秀さが目立つ。チームとしての守備機会が多いことも要因として考えられるが、CMと同じサンプルでこの成績は立派である。
パスに関するスタッツは平均的だが、90分あたりのスルーパス数はサンプル内で6番目に高く、技術は確かである。

ポゼッション

ルーカス・パケタのボールキープのグラフ
※各スタッツの値はサンプルにおけるパーセンタイル値

90分あたりのプログレッシブキャリー*2数はサンプル平均を大きく下回っているが、90分あたりのドリブル成功数はサンプル内10位と悪くない。同じくキャリーが少なくドリブル突破が多い選手としては、チアゴ・アルカンタラなどが挙げられる。





長所:タックル

タックル数とタックル勝利数のグラフ

X軸にタックル数、Y軸にタックル成功*3数(ともに90分あたり)をおいたのが上のグラフである。サンプル内での順位は前者が2位、後者が1位であり、守備意識は極めて高い。

他選手との比較

ルーカス・パケタのスタッツ比較
※各スタッツの値はサンプルにおけるパーセンタイル

プレーポジションの近いイルカイ・ギュンドアン、コナー・ギャラガーの2選手とスタッツを比較する。得点に関するスタッツはやはりギュンドアンが飛び抜けて優秀だが、守備に関するスタッツはパケタとギャラガーに軍配が上がる。パケタと他の2選手が決定的に異なるのはプログレッシブキャリー数で、それぞれのプレースタイルの違いが見て取れる。

最近の話題

マンチェスター・シティの関心が報じられてまだ日は浅いが、クラブ間の交渉は既に始まっているようだ。ファブリツィオ・ロマーノ氏によると、シティはウェストハム側の要求を受けて、新たなオファーを準備しているとのこと。





プレー動画

youtu.be


*1:相手ボールの進行を妨げる守備。パスブロックとシュートブロックの和。

*2:直近の6回のパスのうち、最も遠い地点から10ヤード以上相手ゴールライン方向へボールを移動させたドリブル、またはペナルティエリア内へのドリブル。ただし、自陣で終了するものを除く。詳しくはFBrefを参照

*3:ポゼッション獲得に繋がったタックル。